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ご挨拶

特発性心室細動研究会(J-IVFS) 代表幹事 青沼 和隆

 Brugada症候群を含む特発性心室細動は、一見健康に見える個人、特に成人男子、に突発する致死的不整脈であり、心臓突然死の原因ともなる病態であり、その成因の解明、心事故発生の予知・予測法、確実で有効な治療法の開発など重要で未解決の問題が数多く含まれております。また、発症者の多くが働き盛りの成人男性であるところから、致死的不整脈の発症は被災者の家族にとっての悲嘆のみでなく、社会経済的にも大きな損失をもたらすことになります。さらに、Brugada症候群の発症がわが国を含む東南アジア諸国に多いことが報告されておりますが、その理由も不明であります。そこで、この疾患の臨床と研究に取り組んでいる循環器専門医を中心に、全国規模の研究会を設立して、Brugada症候群を含む特発性心室細動を発症する疾患・病態の全国調査・研究とその情報交換の場を提供することによって、少しでも早く本疾患の病体解明と治療予防法の確立に寄与することを目的にして「特発性心室細動研究会」(Japan Idiopathic Ventricular Fibrillation Study、略してJ-IVFS)を結成することが発案され、幹事会からの呼びかけで全国100カ所以上の専門施設の協力を得て、平成14年度からJ-IVFSが発足いたしました。

 本会の主な活動としては、Brugada症候群を含む特発性心室細動症例の成因と臨床像に関する全国規模の調査研究を行うと共に、毎年1回研究会を開催して、研究成果の発表と情報の交換を行い、本病態の解明を目指しております。そして、このような目的に賛同をいた医療施設にアンケート調査を依頼し、症例の蓄積に努めております。過去の第一回から第三回の研究会の成果は、日本心電学会誌「心電図」の特集号として掲載され、研究会に参加されなかった方々にもその内容が周知できるよう啓蒙活動に努めております。また、本研究会から全国の各医療機関にお願いしております患者登録数も徐々に増加してきており、これらの調査研究の集積が特発性心室細動の病態解決に資するものと確信しております。なお、このような会の運営、調査研究を実行してゆく上には相当な資金面でのサポートが必要でありますが、幸いにも財団法人日本心臓財団のご協力の下に、製薬企業・医療機器メーカー等からの協賛を得て、各社からの協賛金で研究会組織の運営と調査研究が行われております。

 特発性心室細動の臨床と研究に取り組んでおられる皆様方の熱心で実りある討議と積極的な調査研究へのご協力をお願い申しあげます。

平成25年2月

事務局連絡先:
横山 泰廣
聖路加国際病院 循環器内科
〒104-8560 東京都中央区明石町9-1
E-mail:yhy@me.com 電話:03-3541-5151 ファックス:03-5550-7194

事務局所在地:
関口 幸夫
筑波大学 医学医療系 循環器内科
〒305-8575 茨城県つくば市天王台1-1-1